ということでうみねこ読了致しました！
いろいろな感想がありますが、とりあえずは竜騎士07さん初め07thのスタッフの皆様方お疲れ様でした！
これより下はうみねこのネタバレ満載なので注意です！
さて、感想ですが。
ep8単体としてはかなり好きな作品になっています。
初期に各キャラの最後の想いが述べられるシーンがあるのですが、そこでのクイズ問題が地味に良問だったり、EP8オリジナルの六軒島殺人事件の推理を読者に求める場面があったり（ヒントは１つでクリアしましたｂｂｂ）、これまでとは少し趣向を変えた物語展開で、このあたりはひぐらしの「祭囃し編」と同じような進め方だったと思いますね。
でも、ひぐらしとの違いはやはりどれだけ「猫箱」を開けるかという点にあったかと思います。
ひぐらしの時は、EP7に当たる「皆殺し編」にて読者の誰もがわかる形で事件の概要が示され、それの後始末という位置付けでEP8の「祭囃し編」が存在しました。
うみねこの場合も殆ど似ているのですが、EP7にて六軒島での事件の概要の殆どが示されましたが、核心といわれる部分が曖昧になったままEP8で後始末してしまったように思います。
もちろん、文中から察する（アウローラが述べたところから引用）に
「真実を述べることが全てではない、読者が想像する（議論する）のり代を残す」のがペンの置き所
としたのがうみねこだったのかもしれません。
この作品がミステリーだったら許されないことですが、そうとは言ってないのがうみねこなんですよね・・・
「猫箱」を開けた瞬間にこの物語は幻想物語でなくただのミステリーになってしまう。
ファンタジーとミステリーを両立させたままピリオドを迎えるためには、この終わり方しかなかったのかもしれません。
ただ、やはりこれまで頑張って考察を続けてきた読者に何かしらのご褒美的なものがあってもよかったかなぁ。とは思います。
皆殺し編で、鷹野さんが犯人とわかったときのゾワっとした感触。
うみねこはファンタジーであると同時にミステリーでもあるのですから、できれば「礼」では最後にスカッとした気分で終わらせてくれてもいいのかなぁとは思います。
そういう面で、EP8は「うみねこのラスト」の作品という意味では不満が残ってしまった作品です。
正直、EP8を完全に鵜呑みにするとほぼ全ての真実への考察が藻屑と消えるｗｗｗ
個人的には「手品」ENDの続きのような感じで「礼」が作られてくれれば縁寿やヱリカ様が出てきてくれて俺得になるんですがｗ
でもまぁ最初に言ったとおりEP8単独ではかなり好きな作品なのですよ。
とりあえず、今まで悪役を演じてきたキャラが本当の意味で役にはまった感じがします。
悪役に徹してきたベルンカステルも「真実」への道となる役でしたし、
そういう意味では、ヱリカ様も真実を探求する役として完全に定着したように思います。
ラムダは完全にツンデレキャラとして確立して最後に見せ場作りましたし、人気投票が楽しみです。
エヴァ様、ナッピもここ数年稀に見る最高のお母様キャラとして成立しました。
最初ヒロインとしてどうかな～と思っていたベアトなんて最後は誰がどう見てもうみねこのヒロインと呼べるキャラになりましたし。
本当にこれが最後となるには惜しい作品だと思いますし、ここまで立ったキャラを「礼」でどう生かすのか本当に楽しみであります。
夏コミまで半年以上ありますので、謎解きの件も踏まえまして竜騎士さんには是非ともうみねこ至上最長の物語にしていただけることを切に願っています。
最後に。
褒めたようにも貶したようにも思えるEP8ですが間違いなく俺得な作品でした。
「魔法」「手品」両方において縁寿が縁寿らしいENDを迎えてくれたことは本当に縁寿ファンにとっては嬉しい作品でした！
とりあえずは夏に発売されるであろう「礼」を楽しみに待ちたいと思います！
